自然葬の認知度が広がっています

自然葬とは墓標として人工のものを作らずに、山や海などに遺灰をまくことで遺骨を直接自然に返す埋葬の方法のことです。自然葬には葬儀される故人が自然に還りたいという思いを持っていることから、それを叶えるために行われるものがある一方で、葬儀の際に墓などの人工物を作ることにより自然の景観を損なうようなことがないようにしたいという考えから生まれたものもあります。散骨や鳥葬のように墓を作ることなく埋葬する方法は世界各地で行われるようになっており、実は日本でも江戸時代中期まではこういった自然葬が主流として行なわれていました。日本には遺骨遺棄罪というものがあり、そのほかにも埋葬や焼骨の埋葬については墓地区域以外で行ってはいけないという法律もあります。

これらの法律が制定されたのは太平洋戦後で、それ以後の日本では自然葬は違法なものとして捉えられていましたが、1990年代に入ってからこのような埋葬に関する法律は土葬に対するものとして、それ以外の埋葬はこの法律の対象外とする考え方が一般的になっています。これは、自然葬が節度の範囲で行われるのであればこれらの法律はその埋葬を禁じる法律にはならないという言葉を関係省庁が発信しています。現代において葬儀業者などがこのような埋葬の方法を取り入れる場合も増えています。これにはもちろん人々が自然に還りたいという思いを強めていることもありますが、少子化や核家族などを背景にして、これまでの家系を重んじて墓を維持することが難しくなっているという問題もあるのかもしれません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です