相続登記の必要書類を用意する難しさについて

不動産物件の所有者が死亡した際、名義を相続人に移動させる手続きが相続登記です。物件の所有者を明らかにすることで売買などの取り引きを円滑に進める利点があります。相続登記の手続きには幾つもの必要書類がありますが、その多くは用意するのに手間がかかってしまうのも事実です。必要書類のうち、入手や内容の確認がもっとも難しいとされているのが被相続人の出生から死亡までの連続した戸籍謄本です。

故人の年齢によっては戸籍が手書きになっていることがあるため、内容を読み取れない可能性があります。古い戸籍は所在の確認にも時間がかかることから、どうしても手間がかかってしまう事実は無視できません。また、相続人全員の戸籍謄本も入手が難しい必要書類です。相続人が住んでいる地域の役所に戸籍の問い合わせを行う必要があるため、数か所から十数か所の役所を渡り歩く形になります。

役所の窓口は平日の日中しか利用できないことから、多忙な人が自分だけで必要書類を揃えるのは困難と言えるでしょう。相続登記を円滑に進めるなら公的な書類を作成する専門職である、司法書士に相談するのが賢明な対処法です。相続登記など不動産関係の書類作成が重要な業務の一つなので、必要書類を過不足なく用意することができます。また、手続きの代行も司法書士に任せることができるので、多忙な人こそ司法書士を頼るのが正解と言っても過言ではありません。

一方で司法書士は他の相続人との交渉や相続税に関する相談には対応していないことから、不動産相続のトラブルや疑問点を相談する際は十分な注意が必要になります。

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